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アコギ1本弾き語りシリーズ! 「そんな時」をアップ!

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「そんな時」をアップ!

このシリーズ、「チューリップ」の「そんな時」(1974)をアップします。

 この曲は前回の「セプテンバー」と同じく、3rdアルバム「TAKE OFF離陸」に収められています。季節は夏から秋にかけてという感じでしょうか。つまり、「セプテンバー」の季節と重なっているのだろうと思います。

非常に短い曲ながら、過ぎた恋に未練があることを隠しつつ、ささやかながら幸せを探して生きていこうとする男性の悲しみは、自分とだぶりつつ、切なさを感ぜずにはいられません。

【せつなsong度】5
曲自体が短いからこその、、詞の裏に垣間見える在りし日の楽しい日々と現在のつつましさが明快な長調のメロディと共に何とも言えない切なさを伝える、「せつな歌」と言えるのではないでしょうか。
【せつなmelody】4
オリジナルのDキーで弾かせてもらいましたが、ハイコードを使った印象的なアコギの響きが全体に不思議な明るさと浮遊感を漂わせます。長調であり、短く明快なメロディはすーっと心に刻まれるような気がします。
【せつなword】4
「思いがけず君と出逢い 思いがけず恋に落ちた」
何気ない表現ですが、心はとても大きな振幅で揺れ、いわゆる一瞬にしてほぼお互い同時に恋に落ちたと思われます。
「風が吹くそんな時 ふと思い出す君の涙」
財津さんは「風」が好きです。さて、風によって思い出された「君の涙」はどんな理由で彼女のまぶたからこぼれたのでしょうか。いろいろに想像されますが…。
「君はもう見つけただろう くちぐせだった愛のくらし」
女性が求める愛のくらしとは…?
「ぼくはずっとずっと同じ 雲のようにただ浮かんでいる」
しかし、男性は根無し草で茫洋と夢を追いかけていたりします。気がつくと、浮雲のようにふわふわと漂っているだけの自分に気がつくのです。
この1行が切なさの極みですね!
【せつなplay】4
前奏のハイコードがこの曲の不思議な雰囲気を醸し出しています。が、演奏自体はそれほど難しくなく、このフレーズはいろいろな曲にも応用できそうです。
【総評】
3rdアルバム「TAKE OFF離陸」はチューリップを代表する曲「青春の影」なども収められた秀逸なアルバムです。その中で、小曲ながら「そんな時」は「せつな歌」として私の心を捉えてはなしません。個人的な趣味嗜好が強いような気もしますが…。
【最後に】
この曲をアップしたのが8/27で、すでに20日ほど過ぎました。まだまだ暑い夏の日に、エアコンを効かせて録画しました。しかし、今はもう朝晩は15・6℃と少し寒いくらいの気温となりました。この気温が「セプテンバー」や「そんな時」を一層切ない歌に演出します。

棘(イバラ)のような感性の塊だった中学3年生の頃、すり切れるくらい聞いたアルバムに収められていた珠玉の小曲をアップできて、できはまだまだですが、良かったと思っております。

9月は10曲を目標にアップしたいと思っております。それでは、次回もお楽しみに!

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