鼻から胃カメラ体験記
- 2021/01/21 14:51
- 想ひのままに
鼻から胃カメラ体験記
定年後の健診のうち胃の検診を「鼻から胃カメラ」でやってもらうことにしました。何より、「口から胃カメラ」よりも楽に受けられると言うことで挑戦しました。実は、以前にも体験したのですが、記憶が薄れているので今回改めて体験し、その様子を皆さんにお伝えできたらと思っております。
1月21日、約1ヶ月前に予約した胃カメラの検診日。前日は9時以後水以外は取らないようにと言われ、20日の8時頃には食事を終え、水もほとんど取らずに10時頃休みました。
当日朝は、6:30頃起床し、パソコンでメールのチェックなどをして、水や薬なども飲まずに、8時15分頃家を出て、9時前に病院到着。
いつにも増して混んでいて、老人であふれかえっていました。(もちろん、私もその中の1人です)駐車場も待合室も満杯状態で不安になりました。こんな日に胃の検診なんかしていいものかと…。隣の人に話しかけたら、昨日は午前中までの診療だったので混んでいるのではと言う話でした。
受付で体温計を受け取り体温を測り、36.1℃と平熱。今時としては珍しくおでこで測るのではなく、脇の下で測りました。体重と血圧測定、血圧は111-70と平常でした。しばらく待った後、いよいよ検査の準備となりました。
コロナのせいもあり、鼻の部分に切れ込みを入れた穴の空いたマスクをかけ、鼻の中に麻酔用のスプレーを噴霧した後、左肩に注射で麻酔を打ちました。それが結構痛くて、看護師さんが揉んでくれた後、自分でも揉んでしまいました。さらに、左の鼻穴からどろっとした液体の麻酔を流し入れ、ゴクンと飲み込むように指示されました。左右の鼻穴からチューブを差し込んで様子を見た後、麻酔薬が下に流れ落ちてきたのでそれを飲み込んで、服は着たまま左の腹を下にして横になって準備万端でしばらく待機しました。
ほどなく、お医者さんが来られて、左の鼻穴からカメラを差し込み、傷がついているようなので、右に変え、こちらも傷がついており、結局最終的に左の鼻穴からカメラを差し込みました。
カメラが鼻を通るときには少し鈍い痛みを感じ厭な感じになりましたが、それ以後はほとんど苦痛を感じることなく、カメラが奥へ奥へと入れられました。カメラからの映像はモニターで確認することができました。途中、閉じたような噴門=胃の入り口(幽門=胃の出口かも?)が見え、息を大きく吸うように言われ、門が開き中に入っていく様子が見えました。その後は、途中途中で観察しながら中へ中へと入り、カメラのホースを回転させたりして観察していました。
ある場所で丸い白い盛り上がりの「ポリープ」が見えたため、その場所は丁寧に観察が行われました。その間ほとんど鼻にもその他の部位にも不快感を感じることなく時間が過ぎていきました。そして、あるところからカメラがバックし始め、途中でポリープを再び観察し終えると、カメラが抜き取られ、「終わりましたよ」という声が聞こえ終了しました。カメラを抜くときも痛みなどはなく、何だか物足りないくらいでした。カメラを入れての診察は、約7分間でした。
その後、お医者さんの見立てでは、「ポリープ」があり大きさは3mm大で今後大きくならなければ問題ないとのこと、また過去の潰瘍の後は見られるものの、今は異常がないとのこと。来年からも1年ごとに検診を受けるようにと言われました。
費用は、4,940円で10時頃には全て終了したので、全体でも1時間ほどの健診となりました。
と、このように健診自体はいたって楽に、しかも短時間で終了することができ、「鼻から胃カメラ」は大正解だったと満足しました。
ところが、その後まっすぐ帰宅し、10:30頃ご飯を食べた後、持病の薬を飲んで休んでいたら、吐き気がしだし、冷や汗も出てきたため、少し横になりました。30分ほど横になっても回復せず、結局吐き気に耐えきれず、嘔吐してしまいました。トイレに駆け込み、全てを吐き出して、洗面所で汚れた衣類やシーツなどを家内に洗ってもらいました。有り難いことです。
1時頃には回復したので、バナナと家内のカップラーメンを少しもらい、ミカンを食べました。2時になり、全面的に回復したので、この体験記の後半を書き綴っています。
と言うことで、「鼻から胃カメラ」は「口から胃カメラ」にくらべると格段に楽であることを再確認できました。後半、吐いてしまったのは私自身の食事の仕方に問題があったのかも知れません。ということで、皆さんも検査後の食事は量を控え、ゆっくり取られることをお薦めします。
いずれにしても、「鼻から胃カメラ」はもし選択できるのであれば、こちらに挑戦した方がよろしいかと思います。
お役に立てれば幸いです。