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アコギ1本弾き語りシリーズ! 「雨は似合わない」をアップ!

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「雨は似合わない」をアップ!

このシリーズ、「NSP」の「雨は似合わない」(1974)をアップします。

秋から冬の歌として、この曲に挑戦してアップしたのが10月27日であり、この記事を書いている4ヶ月も前のことになってしまいました。その間、心に引っかかってはいたものの、忙しさにかまけて(臨時講師の仕事やWEBライターの仕事など)今日に至ってしまい、恥ずかしい限りです。

さて、「NSP」と書きましたが、正しくは「N.S.P.」のようです。彼らは、岩手県の出身ですが、天野さんが一関市、中村さんが宮古市、平賀くんが花巻市だったのが、一関工業高等専門学校で出逢い同級生になったと言うことです。高専と言えば、なかなかに優秀な方々だったのだと思います。
彼らも、現在は67才となりましが、天野さんは52才という若さで亡くなっています。

「あせ」という曲でヤマハのポプコンでニッポン放送賞をもらい、「さようなら」(1973.6)でデビューしました。デビュー曲が「さようなら」というのもねらったのだと思われますが。その後、シングルで「あせ」(1973.10)「ひとりだちのすすめ」(1974.3)を出した後、「夕暮れ時はさびしそう」(1974.7)がオリコン1位になりました。そしてその次のシングルが「雨は似合わない」(1974.12)です。かなり初期の曲と言えます。

彼らの独特なメロディと叙情的な詞は主にリーダーの天野さんによるものですが、根強いファンが多く、私のコンサートでもしばしばリクエストされます。そう言えば、未だに彼らのような、やや土臭さのある少しメルヘン的?な曲調には出会えていない気がします。もちろん、彼らの曲を「せつな歌」とする人は多いでしょう。

【せつなsong度】5
青春時代の切ない思い出を歌った曲として、雪国の人間としてもせつな度はかなり高いですね。

【せつなmelody】4
全編を通した短調による「冬の風景の描写」と「回想している二人きりの世界と別れ」、淡々としたメロディが寂しさを倍増させています。

せつなword】4
少年時代の回想、二人で歩いた場面、現在の自分と場面が変わっていきます。どの場面も自分自身が経験したようなことと重なり、口にするのが恥ずかしいような「少年の日の甘酸っぱい感傷」ばかり。

「ちいさいときしかられたこと」
「きみがころべばいいなとネ」
「おでことおでこくっつけて またはなしがしたい」

とても、私なんぞは「歌詞」にはできないフレーズです。しかし、それがN.S.P.の大きな魅力と言えます。そして、サビだけを並べると、

「冬だから 雨は似合わない」
「冬だから 君を思い出す」
「冬だから 白と黒の町」
「冬だから さよなら思い出す」
「冬だから 君はもういない」

残酷な現実は少年にも容赦なく訪れるのでした。
「冬だから 雨は似合わない」と歌っていますが、「雨」ではなく「雪」が似合っているというのでしょうか?天野ワールドですね。

【せつなplay】3
ギターのプレイとしては、スリーフィンガーで淡々と流れていきます。サビも、それほどの抑揚はないのでスリーフィンガーで通しています。

【総評】
秋の終わりから冬にかけての風景を歌にしたという点でこの曲は確実に「せつな歌」と言えるでしょう。冬と言えば雪景色が定番ですが、冬の雨を題材にしたと言う点でもしみじみとしたせつなさが伝わります。

学生時代誰もが憧れたり経験したと思われる、女の子と一緒に過ごす時間や失恋の痛みの描写も懐かしさと共にせつなさを思い起こさせます。N.S.P.の独特な世界です。

【最後に】
遅ればせながら「雨は似合わない」を書きながら、やはり何と言っても自分の好きなことをするのはいいなあと思っています。(自己満足の極みですが…)
YouTubeへの動画アップも弾き語りブログのアップもままなりませんが、ライフワークとして続けていけたらと思っております。
それでは、次回もお楽しみに!

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