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アコギ1本弾き語りシリーズ! 「ほおずき」をアップ!

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「ほおずき」をアップ!
 
このシリーズ、「さだまさし」の「」(1975)をアップします。

梅雨から夏にかけての日本の風情を織り込みながら、男と女の世界を歌にした、まさに叙情詩の一編を思わせる「さだワールド」の世界です。
当時さださんは大ヒットをねらった自信作として発表したようですが、期待したほどは売れなかったとのことです。
 
【せつなsong度】5
6月頃から私の地元では神社の宵宮が始まり、そして、それにつきものの夜店がたち、子供たちの心を落ち着かなくさせます。そんな情景を巧みに描写しつつ、男女の恋を切なく歌った、まさに、初夏の「せつな歌」の№1と言える曲ではないでしょうか。
 
【せつなmelody】4
原調はDmであり、ギターにとって切ない歌の短調の中でも、もっともせつない響きの調だと思います。演奏は5CapoのAmで行っております。坦々としたAメロの後、豊かな長調から始まり、再び短調での繰り返しを含むサビ、そして終わりを平坦なAメロで締めくくる流れが一層のせつなさを表現していると言えます。
 
【せつなword】4
まさに、日本の夜祭りにふさわしい小道具をちりばめた、ことばの玉手箱と言えます。その中で、タイトルである「ほおずき」が演じる役の大きさが徐々に際立って、いつまでも消えないイメージとして心に刻まれます。
 
「いくつかの 水たまりを残して 梅雨が駆け抜けてしまえば しめった風の背中越しに きみの好きな夏が来ます」
夏の到来を告げるために、一気に梅雨の終わりを表現しています。その中にも、恋する女性の存在を添えているのが光ります。
 
「きみは小さくつぶやいた 消えない花火があるならほしいと」
花火と恋とを重ねながら、いつか終わってしまうものの命のはかなさを切なく歌い上げているこの表現が胸に沁みます。
ところで、なぜお二人の恋は花火のごとく消えなければならないのでしょうか。この辺は疑問のまま解決されません。
 
「想い出のほかに ひろったものは 誰かが忘れた ほおずきをひとつ」
想い出となってしまった恋、それを教えるかのような、ほおずきの赤い実。まさしく、映画のラストシーンを思わせる絵ですね。
 
【せつなplay】3
前奏がアコギのスリーフィンガーのパターンの繰り返しで、これがこの曲のポイントとも言えますが、難易度的にはそれほどでもありません。
 
【総評】
6月になると、この曲を弾きたくなります。それほどに、梅雨時の「せつな歌」として強く心に刻まれた曲と言えます。まさしく、当時の叙情派フォークソングの旗手としてのさだまさしの真骨頂と言える曲であり、自信作というのもうなずけます。
 
【最後に】
季節感を大切にしながら、アコギの曲を久し振りにアップできてホッとしております。今月も残り少なくなりましたので、目標達成に向けて頑張る所存です。
 
それにしても、再生回数が増えないのが悩みの種でしたが、何と最近、チャンネル登録者がじわじわと増えてきており、それが励みとなっております。
 
それでは、次回もお楽しみに!
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