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旅への誘い

私の家の周りは田んぼです。その先に、電車が走っており、踏切の音や電車が通り過ぎる音などほどよい音量で聞こえてきます。これが、旅心を誘います。特に、夜の電車などを見ると、無性に夜汽車の旅に出たいと誘われます。さらに、休日の夜などは、まるで明日の勤めのことを忘れるためのように、眺めています。
列車の旅は缶ビールを飲みながら、車の旅は自由気ままにあちこちを巡りながら、と、どちらも良いですね。そして、旅先でおいしいものを食べ、観光地を巡り、宿で温泉に入りゆったりと時間を過ごすと、まあ、ミーハーな旅です。
しかし、いざ実際に旅に出ると、結構移動が大変です。思い描いていた優雅なものとは違い、へとへとに疲れ果てて嫌になっている自分に気づいたりします。考えてみると、昔の人は長旅には命がけだったとのことです。旅にはそういう試練が伴うこともあります。
さて、定年後は毎日が日曜日ですから、旅三昧です!自由気ままに、ぶらりとあてもなく、3日でも一週間でも、一ヶ月でも旅をする!何て素敵なことでしょうか!そして、私には何といっても「日本全国!懐かしいフォークソング!弾き語りの旅!」という夢があります。はい!今からわくわくドキドキしています!
…とここまで書きながら、移動距離のことや、移動手段、交通費、宿泊費、食費などを考え、さらにどこで演奏するの?などと現実を直視すると、とてつもない無謀な計画であることに気づかされます。退職後の旅に憧れた先輩方はいかがお過ごしでしょうか?
そんなに、現実や人生は甘くない、と言われるでしょう。その通りですね。
しかし、それでも今は淡い夢を見させてください、と言いたい私です。

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