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アコギ1本弾き語りシリーズ! 「なごり雪」をアップ!

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「なごり雪」をアップ!
 
やはり、しつこいようですが、かぐや姫シリーズです。

「なごり雪」は伊勢正三さんの曲で、1974年のアルバム「三階建の歌」に納められていますが、ご存じのようにイルカさんがカバーして1975年に大ヒットさせ、未だにたくさんの方に歌われる名曲となりました。
 
今回はかぐや姫バージョンで弾き語ってみました。
 
この曲も、「22才の別れ」や「置手紙」のように、「時が行けば幼い君も大人になると気づかないまま」とあり、お相手の女性が二十歳前であることは確実です。
 
「今春が来て君は綺麗になった、去年よりずっと綺麗になった」…それは、大人の女性としての成長、女性ホルモンのせいでしょうか、それとも、お化粧の仕方が大人っぽく上手になったからでしょうか。おそらく、両方だと思われます。ましてや、俗な言い方ですが、今まさに別れを迎える相手が綺麗に見えるのは、相当に未練を残した別れと言えるでしょう。
 
そして、そんな彼女が東京という大都会を去って行く。残された、彼はどうなるのでしょうか?
彼もそれなりに都会で生きるすべを身につけた大人となっているのでしょうか。…別れの切なさと裏腹に、生活感あふれる惨めさは歌には表れていないのが救いです。
 
「22才の別れ」が嫁いでゆく女性からの別れの歌、「置手紙」が去って行くカフェテラスに似合う年上の男の歌、「なごり雪」が大都会を離れる大人の女性を見送る未練の残る男の歌、と、シチュエーションは異なりますが、底を流れる男女の物語には何か共通したものがありそうで、これが伊勢正三さんの経験とクロスしているのだろうと思われます。
 
これらを踏まえて、「少女から大人へ~恋の別れ歌3部作」とでも名付けたいですが、いかがでしょうか。
 
と、まあ、勝手に語らせていただきました。ご無礼をお許しください。しかし、いずれにしても当時14・5才の少年の心を掴み、未だに60才の初老の心を離すことのない名曲であることは間違いありません。感服です!
 
 

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