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定年退職の日!

  • 2020/03/31 21:33
定年退職の日!
 
3月31日はいつも通りの朝でした。そして、いつも通り出勤しました。ただし、明日からここにいることは許されないので、最終的に自分の痕跡を残らず消すことに落ちが無いように努めました。
さらに、ここに居るうちにしておくべきことにも思いを巡らし、できる限りのことをしました。
と、言いきるほどのことも無いのですが。
 
昼は、近所の食堂が休みとのことで、店屋物をとることもできず、残っていたカップ麺で終わらせ、自家用車に荷物を積み込みながら、我ながらだらだらとものであふれさせてしまったことを後悔しながら、ほぼほぼ最後かなと思ったら、退勤時間よりも2時間ほど早く帰れそうで、時休を2時間もらい、残っていた皆さんに見送られながら、帰路につくことができました。
 
帰り際、今朝母から「お世話になった校舎にもきちんとお礼をしなさいね。」と言われた言葉を思い出し、校門付近で車を止め、校舎をバックに写真を撮り、両手を合わせてお礼を言って校門を抜けました。
 
と、最後の勤務を終え、今どんな感情が自分の中にあるかというと、「やり終えた満足感、否、その反対の後ろめたさ」「通い慣れた職場を去る寂しさ」「明日からの生活への期待や不安」というような、「満足感や後ろめたさ」も「寂しさ」も「期待や不安」もない、「何も無い感情」があると言った感じでした。
 
帰宅し、夕食時には、ノンアルでは無く、500CCのビール(発泡酒でもありません)を飲みました。家内とお疲れ様でしたとの乾杯をして。さらに、お別れにいただいた日本酒も1合ほど飲み、少し酔いました。
 
ただそれだけで、いつも通り、9時には2階に上がり、この日記を付けているという状況です。
もし、コロナ騒ぎが無く、体も健常であれば、今頃、飲み屋街にいたかな?とも思います。しかし、実際は至って静かな夜を過ごし、感情に盛り上がりも感傷も無く、静かな眠りにつこうとしています。
 
教育愛や人間愛などということにほど遠い人間だからそうなのだろうとも思いますが、それなりに、いろいろと苦労もあった日々で、とても待ち遠しかった定年の日なのに…。38年間の勤め、教員生活を終えたというのに、自分でも不思議に心が平静です。
 
と言うことを、ご報告いたします。
 
いずれにしても、いよいよ私の「遊暮人」の生活が始まります!ハイ!

「何にも無い」ことが「幸せ」!

「何にも無い」ことが「幸せ」!
 
極めて私事ですが、退職まで、残り9日となりました。世の中は新型コロナウィルスへの対応等で騒がしい毎日ですが、この季節「人事異動」の時季でもあります。
 
この春、めでたく?定年退職を迎える自分にとって、同職の方々の異動は達観?して見ていられるものの、同じ定年退職者の異動は気になるところであります。再任用や天下り的な異動の記事を見ると、心が揺れます。なぜなら、私には4月1日からの仕事に何のあてもないからです。
 
つまり、4月1日からは、一切のフリーとなるのです。仕事として、何の制約も受けることなく、全く自由な日々が始まるのです。何とすっきりしているのでしょう。これまでの人生で、こんな風に自由になることは一度もありませんでした。
 
代わりに、収入となる仕事のあても、一切無いと言うことになります。だからといって、明日から路頭に迷うことはありませんし、細々と食べていくことぐらいは何とかなりそうです。
 
考えてみれば、こんな、「何にも無い」生活は望んでもできるものではありません。今までそれなりに勤め上げた自分への、神様からのご褒美なのかも知れません。
 
「何にも無い」ことが「幸せ」!
と考えることにします。
 
もちろん、「遊暮人」(ゆうぐれびと)の生き方からすれば、「遊」であるやりたいことは山ほどあります。また、「暮」である生計を立てる方法については、今後開拓していく楽しみもあります。
 
ですから、「ひねもすのたりのたり」(「春の海 終日のたりのたりかな 与謝蕪村」)と暮らすことは難しいかも知れません。しかし、しばらくは「何も無いことの幸せ」を味わいたいと思います。

最後の卒業式~「相中歌」

最後の卒業式~「相中歌」

私にとって、教員生活最後の卒業式。多少の縮小等はあったものの、今年度の卒業式が無事挙行されました。練習時間や準備時間が少なかったにもかかわらず、式は厳粛かつ粛々と、そして、去りゆく寂しさを参加者の誰もが噛みしめながら行われました。
参加した特別来賓の方から、「感動しました」との言葉をいただき、ほっと胸をなで下ろしました。卒業生も在校生も大変立派な態度で誇らしく思えました。
式の後は、例年は会場を変えて行われる「卒業を祝う会」を、そのまま体育館で内容を縮小して行うこととなりました。
私は、保護者の代表の方から「余興の部で何かやってください」と言われていたので、1曲だけ歌わせていただくことにしました。そして、その曲は先日ようやく完成した「相中歌」~志たかく 情けあつく~と決めていました。
体育館のステージで、ギター1本で何とか最後まで歌い終わり、その後に予定されていた出張に出かけました。と、なんとも慌ただしい日程です。
「相中歌」は、3月7日からはYouTubeで公開しておりました。
また、地元のFMジャイゴウェーブの私が担当する、ラジオ番組「懐かしいフォークソングをもう一度!」でも3月10日に披露しました。
そして、その歌詞を書にしたため、パネルに入れて式の当日、玄関に飾ってもらいました。普通は、恥ずかしくてできないことだと思います。私もいろいろと迷いましたが、8年間お世話になった本校に感謝の心を込めて形のあるものを残したいと思い、どこか校内の片隅に飾ってもらえたらと、寄贈することとします。
どうか、最後のわがままとしてお許しください。
 
 
「相中歌」~志たかく 情けあつく~
             詞・曲 atom
フクジュソウの花が咲き
希望に高鳴る鼓動
残雪の峰迫る岩木山
ふるさとの誇りを忘れまい
志たかく 情けあつく
歌い遊んだ三年
今はいざ別れ行くけど
いつの日かまた夢を語ろう
 
マラソンねぷたまつり
歓声に胸が震えた
想い出を胸に秘めつつ
今海原にこぎ出す
志たかく 情けあつく
笑い転げた三年
今はいざ別れ行くけど
いつの日かまたあつく燃えよう
 
懐かしい友や先生
またどこかで会えるだろうか
悩み惑う雨の日には
傘を差し出す人でありたい
志たかく 情けあつく
学び鍛えた三年
今はいざ別れ行くけど
いつの日かまたここに集わん
 
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「相中歌 ~ 志たかく 情けあつく ~」

「相中歌 ~ 志たかく 情けあつく ~」
 
最後の勤務校となった、相馬中に「相中歌」を贈ります。
いよいよ今年度も終わりに近づいて来ました。その前に、新型コロナウイルス流行の中、高校受験、卒業式、修了式と行事が行われる予定ですが、どうなることでしょうか?
 
私にとっては、38年間の教員生活最後の勤務校となりました。
素人とは言え、シンガーソングライターの端くれとして、何とか歌を作って残したいと思ってきました。
しかし、なかなか簡単にできるものではありませんでした。
 
8年間お世話になった、相中に感謝とお別れの気持ちを込めて、歌を贈ります。後残り24日で勤務が終了するという、今日、何とかYouTubeにアップすることができました。今はやり遂げた満足感で一杯です。(もちろん、歌のできはまだまだですが…。)
 
定年退職が待ち遠しかった数日前まで。今は、すぐそこにその日がやってきており、やはり、寂しく感じます。しかし、いつかは誰もが旅立つ時を迎えます。ただ、卒業生には、別れの今こそ再会を約束して飛び立って欲しいと願っています。
はなむけの言葉として、私の教育信条である「志たかく 情けあつく」を添えて。

そして、卒業生の進路希望と生徒全員の夢が叶うことを心から祈っております。

「篆刻(てんこく)」を再開しました!

篆刻(てんこく)」を再開しました!
 
仕事上の必要性から、落款印を作ることにしました。それは、別れに送る「ミニ色紙」に筆で自書し、落款を押すためです。
minisikisi.JPG
 
下が、別れに送る「ミニ色紙」2種です。
sikisiyume.JPGsikisihana.JPG
篆刻とは、簡単に言うと「はんこ作り」です。昔から、書道が好きで、作品に押す真っ赤なはんこに憧れていました。このはんこを「落款(らっかん)」といい、書道家は自分で石に彫るのだそうで、この印もまた作品の一部として、芸術としてなかなか奥が深いものだと言うことです。
20代の頃少し勉強して自分のはんこ以外にも、他の人から依頼され、その方の名前を彫っては、お礼をいただいたりしました。
現在60才になり、再び篆刻に挑戦しました。かなり小さめのいくつかの作品を彫って、当時の感覚を取り戻しつつあります。一人こつこつ、無言で石を彫る作業は、自分に向いている作業なのだろうと思います。
左から、「あ」「アトム」「修」「修」「アトムの顔」です。
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具体的なやり方は後で詳しく紹介できればと思っております。YouTubeでも紹介している腕に自信のある方やプロの方々がおられますので、興味のある方はご覧になるといいと思います。
 
私としては、今自分がやっている「ミニ色紙作り」の一環として、この「はんこ作り」を皆さんにも紹介できたらなあと思っています。
今後、コンサート活動の中に、この「篆刻=はんこ作り」のワークショップを取り入れた活動を行う予定です。
 
また、自分のオリジナル曲の歌詞を書いたミニ色紙とスタンドをセットで販売できたらなあと思っています。買う人がいるといいのですが。下の「遊暮人」のスタンプを押した白い三角形の紙がスタンドです。
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