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アコギ1本弾き語りシリーズ! 「目覚めた時には晴れていた」をアップ!

  • 2020/05/23 09:08
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「目覚めた時には晴れていた」をアップ!
 
このシリーズ、「伝書鳩、ビリー・バンバン」の「目覚めた時には晴れていた」(1976)をアップします。

 
ビリー・バンバンは、かなりお兄さん的なデュオで、リアルタイムではあまり聞くことがありませんでしたが、ここ最近「また君を愛してる」や焼酎のコマーシャルソングなどを聞くにつけ、いいなあと思っていたところです。
 
でも、この曲は随分昔の曲で、リアルタイムでも聞いていたので記憶にあり、心から離れない曲となっていました。当時ビリー・バンバンにはもっと流行った曲もありますが、今回アップしたこの曲は、テレビのドラマに使われていた曲ということです。他人事のようにいっているのは、ドラマの印象が殆どないからです。
 
そして、この曲は「伝書鳩」というグループが歌っていました。荒木とよひささんが作ったグループとのことです。
 
また、この曲は、作詞が阿久悠、作曲が坂田晃一であり、詞・曲ともに日本を代表する方が若い時代につくられた貴重な曲と言えるのではないでしょうか。
 
「目覚めた時には いつでも晴れてる」
何気ない一行ですが、それが「あなたとわたしの愛の暮らし」の目覚めですから、「いつでも晴れてる」ということになるのですね。
 
「この手のひら こう重ねて 愛と愛をつなぐの」
いいですねー。愛を確かめ合うために、重ね合う手と手…。わたしなんぞの凡人では、なかなか思い切っては表現できないものがあります。(恥ずかしくて…)
 
「だから雨も だから風も しらない目覚めよ」
たとえ雨が降ろうと、風が吹こうと、そんなことに気づきくこともなく二人の朝が明けていく、という感じでしょうか。
 
しかし、2番では愛するがゆえの苦しみについて触れています。
 
「あまりに愛して あまりに信じて 息苦しくなる あまい嘆き」
愛すればこそ湧き出す苦しみがあるのです。そうです。愛はただひたすらに与え続けるものであるべきなのに、やがて、相手にも愛を求めてしまうのです。そこから苦しみが始まります。
不信、嫉妬、過剰な愛への嫌悪…
 
「この唇 こう重ねて 愛と愛をかよわす」
この一行は、書いていても頬が赤くなりますが、阿久悠さんも若かったのだと思います。このようにストレートに表現できることがすごいと思います。
 
このように、二人の愛の物語をある意味赤裸々に表現されたこの曲ですが、高校2年生のわたしにとってはかなり刺激的だったはずです。しかし、そのような記憶が殆どありません。むしろ、今改めて歌詞を読んで、ストレートな表現に驚いているようなものです。
 
ですから、この曲が記憶から離れないのは、歌詞もさることながら、メロディの力による所が大きかったということになろうかなと思います。
 
いわゆる、坂田節は「さよならをするために」「冬物語」「もしもピアノが弾けたなら」など心に沁みるものが多く、「おしん」のテーマも彼によるものでした。
 
演奏上は、原曲通り「口笛」で前奏と間奏をやりましたが、お粗末極まりなく、大変申し訳ありません。ギターの演奏的には、「dimコード」がたくさん出てきて、そこが「切ない歌」としての大きな魅力となっているのではないかと思います。今後の作曲の大いなる参考とさせていただきたいと思います。
 
演奏の難易度的には、わたしの力量に合っていたかなと思います。
今後も、無理をせずに継続していけたらと思っております。(^_^;
 
それでは、次回をお楽しみに!
 
 

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「街路樹は知っていた」をアップ!

  • 2020/05/21 20:20
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「街路樹は知っていた」をアップ!
 
このシリーズ、「アリス」の「街路樹は知っていた」(1977)をアップします。
 

私の大好きな「アリス」の登場です。しかし、ひょっとしたらアリスの中ではマイナーな曲かもしれません。もちろんファンの方であれば、この曲が大好きという人も多いことと思います。私もその一人です。
 
「街路樹はいつもみていた こんな私のちっぽけな 喜びと悲しみ」
この最後一行が全てを物語っているのですが、幼なじみであった友と別れてしまった悲しい出来事を思いつつ、そう言えば、いつも駅に続く街路樹が自分を見ていたんだなあという感慨に浸っている曲です。
 
「人影も見えない駅の 椅子にそっと寝転んで たばこを吸ってみた」
時間はまだ夕暮れ時ですが、人影のない駅だからこそ、椅子に寝転ぶこともできたのでしょう。私も、喫煙経験者ですので、この感じはとてもよくわかりますし、やってみたかったなあと思います。しかし、今では決して許されませんね。
 
「街の灯がともり始めて こんな私に問いかける 淋しくはないかと」
夕暮れ時、否が応でも淋しくなりますが、あえて、他人事のように問いかけられたとしています。
 
「また一人友を失くした ほんのささいなことだった 私にしてみれば」
若い頃は友との諍いもたくさんありましたが、それなりに年を取ってから、しかも、幼なじみの友を失うことは、相当辛いことだと思います。しかも、自分にしてみれば些細な出来事だったのに…、いったいどうしたと言うのか!?、そんな感じでしょうか。
 
「しかたないとうつむいて 悲しそうに笑った君は」
力なく笑ったのは、どうしようもない状況になってしまったということでしょうか。一体何があったのでしょう?いっそ、怒り狂って怒鳴ってくれた方があきらめもついたのに…。
 
「陽にやけた大人の顔と 二人あそんだあの頃の 子供の顔してた」
仕事に明け暮れてやけた顔、少しやつれていたのかもしれません。対して、目の奥には笑い転げて遊んだあの頃の純粋な笑顔があったのでしょう。
 
こうして人生は少しずつ暮れていくのだなあと、しみじみ思うと、そこにはいつもいつも懐かしいあの街路樹の葉が風に揺れているのが見えたのかもしれません。
 
そうですね。私にもそっと見つめてくれていたものがあることと思います。今は気付きませんが…。
 
前奏と後奏はほぼ同じであり、マンドリン(バンジョー?)のメロディを再現しました。間奏はハーモニカなのですが、メロディが取りにくく、適当にアレンジしました。例によって、演奏はまだまだです^^;
さて、今後もアリスが登場することは必須です。しかし、全曲を再現するとなるとなかなか厳しいものがあります。
 
ということで、この辺で今後のアップのハードルを少し下げて、ギターでの再現を少し簡単にしつつ、「切ない歌」を中心にアップして参りたいと思います。
 
もちろん、私のギター演奏にそれほどの期待を寄せていらっしゃる方もなかろうと思いますので、何とかご了承のほど、お見逃しのほど、よろしくお願いいたします。
 
また、どうしても曲には季節感が強いものがありますが、できるだけそれを尊重しつつ、しかし、場合によっては季節のずれも承知でアップすることもご了解いただければと思います。
 
それでは、次回をお楽しみに!
 

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「青春の影」をアップ!

  • 2020/05/19 21:06
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「青春の影」をアップ!
 
このシリーズ、「チューリップ」の「青春の影」(1974)をアップします。

 
チューリップの代表曲であり、名曲として歌い続けられている曲です。財津さんがピアノの弾き語りで静かに歌い始めると同時に、すーっと引き込まれて、気がつくと涙が流れている…、そんな曲です。
 
「君の心に続く 長い一本道は」「君の家へ続くあの道を」
この曲は「道」をテーマとしながら、恋が愛に変わり、男女がそれぞれただの女や男に変わっていくということを歌っています。
 
また、「君の家へ続くあの道」と言われると、きっと具体的に思い出す道があるのではないでしょうか。さらに「今足もとにたしかめて」のように、その道の上に立っていたこともあるのではないでしょうか。
 
「ただ風に涙をあずけて 君は女に変わっていった」
この一節からは、「恋」していた彼女が、何かとても遠い存在になってしまったと感じる寂しさが伝わります。
 
恋が愛に変わったという意味では始まりであり、気がつくとただの男女になって別れてしまったともとれる曲です。
 
作者ご本人は、恋から愛に変わっていく大人の男女関係の「始まりの歌」とのことです。
そう言われると、歌詞の中に「別れ」はないようですから、全くその通りなのだろうと思われます。
 
しかし、実際は「今日から君はだだの女 今日から僕はただの男」
この一節が、二人の関係が終わってしまったとしか感じられません。(見方に偏りがあるでしょうか?)
 
事実、坦々と流れる曲の中で、最後のさびでこの歌詞が歌われると、ぐっとこみ上げるものがあり、「ここから始まる愛の唄」とはどうしても思えません。くどいようですが、「今日から君はだだの女 今日から僕はただの男」この歌詞がこの曲の命とも言えます。男女が「ただの男と女にもどる」ことほど悲しいことはないと思うのです。
 
今回もエレガットで弾き語りました。しかも、キーは原曲通りGです。財津さんのように余裕で声を出すというわけにはいきませんでした。かなり、高音が聞き苦しいと思われます。また、最近ちょっと歌うと喉の荒れもあり、一層聞き苦しさを増していたと思われます。お詫びいたします。
 
リクエストも多い曲ですので、今後も歌い続けていけたらと思っております。
 
できれば、この曲はピアノの弾き語りで歌いたいものです。ギターもいいけどピアノもね。
 
ということで、4月からピアノ弾き語りの動画配信レッスンを受講しております。この後、何かの形でご披露できたらと思っておりますが、どうなりますことやら…。
 
次回への期待を込めて、今回はこれでお別れです!
 

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「駅」をアップ!

  • 2020/05/16 17:57
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「駅」をアップ!
 
このシリーズ、「竹内まりや」の「駅」(1986)をアップします。
 
この曲は、中森明菜さんに提供した曲であり、後に自身もセルフカバーし、彼女にしては珍しいマイナー曲でこれほど売れるとは思っていなかったようです。
 
駅を舞台にした、男女の物語を哀愁あふれるメロディで表現した珠玉の名曲であり、まりやさんの代表曲と言えます。彼女の曲は、当時はニューミュージックと言われていたと思いますが、思いのほかヒット曲が多いですし、他のアーティストへの提供曲も多いですね。旦那さんが、山下達郎さんということもあり、楽曲の制作にご夫婦で携わることも多かったと思われます。
 
それにしても、いつも余裕を感じさせる母となっても美しい彼女の容姿とあふれる才能にはただただ驚くばかりでした。
 
「あなたがいなくてもこうして 元気で暮らしていることを さり気なく告げたかったのに…」
別れた女性にこのように言われる男性とは、どんな方なのでしょうか。さぞかし、魅力的な男性なのだと思います。自分だとあり得ないなあと思ってしまいます。(私なんかだと、きっとそのようなことを告げようとは思わない、つまり、もうどうでもいい存在になっていると思います。)
 
「それぞれに待つ 人のもとへ 戻っていくのね 気づきもせずに」
彼にも、そして自分にも待つ人がいるというこのシチュエーションはなかなかに大人だなあと感じます。それぞれ、2年後にはパートナーができるのですから、やはり、お二人とも魅力的な方々なのだと思います。
 
「今になって あなたの気持ち 初めてわかるの 痛いほど 私だけ愛してたことも」
これも、なかなか言えないセリフですね。自分のことは「あなたをどれだけ深く愛していたことでしょう。」とは言えますが、相手の愛を推し量ることはできないと思います。
 
「改札口を出る頃には 雨もやみかけた この街に ありふれた夜がやってくる」
この曲で私がもっとも好きな一節です。季節は、少し蒸している梅雨の頃でしょうか、それとも、寒さが忍び寄る秋雨の頃でしょうか。個人的には、前者のような気がしますが、レインコートを着るのは、秋かなとも思います。
 
いずれにしても、駅から出て雨が止むまで、胸を締め付けるような、別れた彼を思う短い時間は過ぎ去り、現実に引き戻され日常に帰って行く、なんとも言えない寂しさ…、それとも、安堵感?、様々に想像される言い知れぬ感情がさらりと表現されていて、素晴らしいと思います。
 
今回も、ガットで弾き語りました。間奏のメロディを自分なりにギターでアレンジしましたが、演奏はまだまだです…。
 
さて、女性シンガーの曲はキーが大変問題になります。最近、年のせいか喉が簡単にかすれるようになりました。お聞き苦しいと思いますが、ご勘弁ください。さて、この状況で今後ライブなどはできるのか不安ですね。
…くよくよ考えても始まりません。
 
緊急事態宣言が解除されたりしておりますが、まだまだ油断はできません。もちろん、ライブやコンサートはまだまだできそうもありません。
 
今後も、YouTubeでの表現に力を入れていきたいと思っておりますので、皆さん、あきれずにお付き合いください。(もちろん、無理にお付き合いいただく必要は全くありませんので…。^^;)
 
それでは、次回また元気にお会いしましょう!
 

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「道標ない旅」をアップ!

  • 2020/05/14 21:25
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「道標ない旅」をアップ!
 
このシリーズ、「永井龍雲」の「道標ない旅」(1979)をアップします。
 
福岡県出身でデビュー当時は、パーマのこんもりした頭髪が何か鬼才ぶりを感じさせました。かつ、非常にクリアなハイトーンボイスであり、かつ、詞に使われる言葉や漢字がとても新鮮で大変魅力的な歌い手として、心に刻まれました。
 
そして、何と言ってもこの曲「道標ない旅」は曲の良さと相まってグリコのアーモンドチョコレートのコマーシャルに使われたことにより、より強く印象づけられ忘れられない曲となりました。
 
未だに、あの頃の若くて新鮮な感受性が甦るようで、この曲を歌うこと自体が楽しみであり、心には澄んだ青空が広がり、白い雲が流れていくような気持ちになります。
 
また、彼の曲にはもちろん「切ない歌」も多く、中でも「つま先坂」は昔愛した人とすれ違う瞬間を見事に表現する傑作であり、詞の鋭角さとクオリティの高さを感じさせます。いつかは、こんな詞を書きたいと憧れる作家ですね。
五木ひろしさんへの「暖簾」の作詞で日本作詩大賞「優秀作品賞」を受賞しており、折り紙付きですね。
 
「閉ざされた部屋の窓を 開けてごらんよ いつまでもそんな風に塞いでいないで」
若い心は多感であり、時として他愛のないことに心を開き浮かれもしますが、同様にほんの小さなことにも傷つきやすく、心閉ざして塞ぐこともあります。そんな、若者にストレートに語りかける詞が新鮮でした。
 
「そこにはあの日希望に燃えて 君が見上げた青い空が変わらずに続いている筈だ」
誰もが胸を高鳴らせ、青空を見上げて抱いたあの時の希望を懐かしく思い起こさせ、歩き出す勇気を呼び覚ましてくれるようです。
 
「青春を旅する若者よ 君が歩けばそこに必ず道はできる」
歩いた後に道ができるとは、高村光太郎にも通じる名言ですが、いやらしさがなく素直に受け入れられ、
「そこに必ず道はできる」と力強い励ましを与えてくれます。
 
アップに当たり、YouTubeで龍雲さん自身のライブと思われる動画を見つけたのですが、ギターの弾き語りに参考にさせていただきました。完全コピーとまではいきませんでしたが…。ましてや、演奏はまだまだです。(いつまで経ってもまだまだだと思われます。)
 
そして、驚いたことに、サビの最後の歌詞を彼は次のように変えて歌っていました。
「青春を旅する若者よ」これを「人生を旅する人たちよ」と。
年を取り年輪の増した彼らしい配慮だったと思われます。
 
私も60才となりましたが、まだまだ人生はこれからです。まさに、未だに「道標」=「しるべ」のない旅を続けております。そう、「道標ない旅」はタイトルからして傑作だったのだと思います。
 
いやー、日本人の心に響く懐かしくも新鮮な「切ない歌」はまだまだありそうですね。ほぼ、無尽蔵かも…。
次回への期待を込めて、今回はこれでお別れです!
 

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