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アコギ1本弾き語りシリーズ! 「星空」をアップ!

  • 2020/04/27 21:35
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「星空」をアップ!
 
このシリーズ、「風」の第3弾「星空」(1975)をアップします。
 
この曲は、「風」のファーストアルバムに収められた曲で、作詞が喜田条忠、作曲伊勢正三となっております。2分15秒という大変短い曲で、他の曲に比べ、詞の内容も長さも少し異質?なものと言えるのではないでしょうか。
 
そのタイトル通り、夜空の星のようにキラキラと輝く、まるで宝石のような、または、少女マンガの主人公の目の燦めきのような曲と言えます。
 
詞の筋では、主人公の少女がお付き合いをしていたバレー部のキャプテンと死に別れるという悲しい歌なのですが、そんな悲しさはありません。それは詞もさることながら、曲がメジャー=長調であるということが大きな原因と思われます。
 
当時、高校1年生だった私たちは、かぐや姫の解散後、「風」のファーストアルバムに大いなる期待を寄せて針を落としたものでした。そして、その期待通り、このアルバムは私たちの心を掴み、特にアコースティックギターでアレンジされた「海岸通り」「星空」「あいつ」などがギター小僧の憧れの的となりました。なかでも「星空」のギターアレンジは取り組みやすく、当時、なんと多くの若者によってコピーされたことでしょう。
 
今回、懐かしさも手伝って、前奏も含めて楽しみながらアレンジしてみました。演奏自体はそれほど難易度の高いものではありませんが、やはり、苦労しました。
 
また、改めて「風」の曲を聴くと、伊勢正三さんが作られた数々の名曲達は、中高生時代の心と同じように、60才の琴線を震わせる「切ない歌」であることに気付かされます。
 
さて、今後のアップですが、なるべく原曲を生かして、それをギターでアレンジしようとすると、なかなかに手強く難易度の高さに打ちひしがれそうになります。それでも、何とかできる範囲で頑張っていきたいと思っているのですが…。
 
「その割に、ギターは下手だなあ~」と言われていることを覚悟しつつ、めげずに続けていきたいと思っております。
 
次回をお楽しみに!(楽しみにしているのは自分だけだったりして…)
 

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「ささやかなこの人生」をアップ!

  • 2020/04/25 22:08
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「ささやかなこの人生」をアップ!
 
このシリーズ、「風」の第2弾「ささやかなこの人生」(1976)をアップします。
 
「風」についてはすでに「22才の別れ」をアップ済みですが、再び「風」の曲になったのは、季節のタイミングです。
 

この曲は「桜」が花びらが散った後に冷たくされるという話から始まります。
 
桜の花はまるで一瞬のうちに満開から花を散らして終わるという潔さが人気でもあります。しかし、いったん花が散った後の桜の木に人はいつまでも執着すること無く、若葉の緑が鮮やかさを増していきます。
 
そこで、この時期にぴったりなこの曲を選びました。と言っても、日本列島は東西に長いので、時季が合っていないかも知れません。ここ青森は、今が桜のほぼ満開であり、この後散った後の桜が冷たくされる頃となります。
 
さて、この曲はそんな桜を例に、人が人を愛すること、そして人生を歌っています。
恋の始めは心を開き、閉め忘れて傷つき、そして、やがて恋が終わってしまう。それが人生というものだから、終わった恋を振り返りはせずに、涙を流して見送ろう。
と、いった感じでしょうか。
 
「誰かを愛したその日には たとえばちっぽけな絵はがきにも心が動き」
愛の始まる頃の、身の回りの全てのものが明るく楽しく見えるふわふわした様子ですね。
「愛をなくしたその日には 街角の歌にもふと足を止めたりする」
そして、愛をなくして別れた頃には、全てのものが悲しいと感じられ心が痛みます。
 
「やさしかった恋人達よ ささやかなこの人生を 喜びとか悲しみとかの言葉で決めて欲しくはない」
恋をしている二人は優しさに包まれていて周りを見失っているものです。しかし、いつかその恋が終わると悲しみだけが訪れる。私たちのささやかな人生は喜びや悲しみを繰り返しては、それを忘れつつ流れていく。それぞれの物語を紡ぎながら…。
 
人生には、恋の喜びも悲しみも訪れるけれど、やがて薄れていくよ。それが私たちのささやかな人生なのさ。と、そんなことを言っているのでしょうか?
 
さて、この曲の肝は、何と言っても前奏でのDコードのストロークと装飾音ですね。そして、曲全体もストロークで演奏されますが、しかし、あくまでも坦々と流れていくといった感じの柔らかい曲調が心を癒やします。
 
春の訪れと桜の季節ごとに思い出しては、ギターの前奏を弾きたくなる曲です。

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「夢の跡」をアップ!

  • 2020/04/24 21:22
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「夢の跡」をアップ!
 
このシリーズ、村下孝蔵さん第2弾「夢の跡」(1982)をアップします。
 
詞に描かれた町や港の風景、そして、1年ぶりに訪れたアパートの変わり様が、別れを哀しく表しています。どこにでもある男女の別れですが、これこそ、当人にとっては、たった一つのかけがえのない物語なのです。
 
詞のあちこちに、心に残って離れない悲しみの表現がちりばめられております。
「風の歌が遠くで 泣いてるように響く」「音もなく流れてく 悲しい星のように」

そして、彼女から届いた手紙こそ、最後の別れを告げる手紙だと気づくのです。
 
また、途中に別れの理由が少し垣間見られます。「破るために約束 かわした訳じゃないと」
約束を待ちわびて、枯れていくわすれな草…。
 
そして最後に、二人で描いた夢が叶わないことに気づき、エンディングになだれこんでいきます。
「すれ違った心2つ 叶わぬ夢の跡に」
 
全編を通じて、美しい日本語で綴る悲しい恋の物語は、シンガーソングライターとして憧れの作品と言えます。
 
また、スリーフィンガーで奏でられる曲想も、しっとりと日本風であり、しかし、演歌とは少し違う世界を表しています。
 
この曲もなかなかに演奏の難易度が高い曲となり、何度も撮り直ししました。しかし、どこまで行っても満足できないのではないかと思われました。
 
さて、村下孝蔵さんシリーズはここまでにしないと、いつまでも演奏で悩み苦しむことが予想され、次に進めそうもありません。まだまだ、アップしたい曲がたくさんありますが、またの機会にしたいと思います。
ということで、次回は一体誰の曲??お楽しみに!

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「春雨」をアップ!

  • 2020/04/23 22:41
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「春雨」をアップ!
 
このシリーズ、村下孝蔵さん第1弾「春雨」(1981)をアップします。
 
私の中での「切ない歌」ベスト3に入る曲です。同年代のギターを弾き語る人でこの方の曲を知らないという人はいないし、きっと弾き語りのレパートリーにこの方の曲が入っていることでしょう。あるいは、いつか弾いてみたいと憧れているのではないでしょうか。
 
しかし、残念ながらご本人はすでにお亡くなりになっております。46才という若さでした。シンガーソングライターであり、ギターの名手であり、そして、歌も大変お上手でした。そんな方が、もうこの世にないことが残念でなりません。
 

この曲「春雨」の切なさが歌詞の中で光るのは、「心を編んだセーター」でしょうか。なかなかできない表現ですね。また、「あの人が好きだった悲しい恋の歌」とあり、男性の好むそのような「悲しい恋の歌」とはどんな歌なのか、想像がかき立てられます。
 
さらに、「古いレコードに傷をつけた」という表現には、手首に傷をつけるような、心がかきむしられる哀しさを感じます。
 
極めつきは、「どうして最後は黙っていたの 悲しすぎるわ」です!
きっと、別れの極(きわ)には言葉が出てこないものだと思います。もう二度と、永遠に会うことのない生き別れに言葉の出しようがありません。ましてや、男が切り出した別れであれば、言葉が出ようはずがありません。
 
そして、その別れが「春雨」とともに訪れるこの曲のシチュエーションは何と言えば良いのでしょうか。おそらく穏やかであり、濡れても気にならない雨が静かに降り続いており、これから季節がさらに暖かくなろうとしている頃で、なおさら別れの哀しさが体に染み込み、歩けないほどに雨の重さを感じているのではないかと思われます。(実際は濡れていないようですが…)
 
さらに、この曲の魅力は、ギターの伴奏です。今回は、ギター以外の楽器も取り入れ、全体を表現してみましたが、いつも通り、なかなかに難しい演奏であり、耳コピからすでに数週間が過ぎても尚簡単には弾けませんでした。
 
また、ギターに集中すれば、歌がおろそかになり、自分なりに満足できる演奏までには随分時間がかかりました。もちろん、ギターも歌もお恥ずかしい限りのできですが、ご容赦ください。
 
今後、また村下孝蔵さんシリーズを続けていくことは、かなり険しい道のりです。さてさてどうなることやらですが、孝蔵さんの曲は憧れであり、目標でもありますので、今後も挑戦し続けたいと思っております。

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「初恋」をアップ!

  • 2020/04/21 21:23
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「初恋」をアップ!
 
このシリーズ、松山千春さん第5弾「初恋」(1977)をアップします。

松山千春さんシリーズは、「銀の雨」から始まりましたが、何と第5弾「初恋」へと続きました。これは、最初から計画していた訳ではなく、次々と想い出の曲が連鎖して浮かび上がったからに他ありません。
しかも、「初恋」はデビューシングル「旅立ち」のB面に収められていた曲なのです。(詳しくは、「時のいたずら」のブログをご覧ください。)

何と言っても自分の体験とのクロスが、より一層その曲に思い入れを与えます。
 
「恋の始めは切なくて 苦しむことと知りました」
恋をすると「胸が痛む」ということがありますが、その表現が当たっているのかどうかわかりません。しかし、「切ない」という表現を、誰に教わることなく理解できる経験が「恋」なのだと思います。
 
「あなたのことで一日が始まり終わる気がしてた」
これも全くその通りで、相手のことを考えてはため息、考えてはため息、そんな風に恋が始まることをきっと誰もが経験するのだと思います。
こうして始まった恋ですが、その後「恋することの楽しさ」「恋の終わりの悲しさ」と一通り経過していきます。
千春さんは、こうして「初恋」の全貌を描き出そうとしていたことになります。改めて歌詞を見て、今頃気づきました。
 
ただし、誰もが「恋することの楽しさ」を味わえるかどうかはわかりません。逆に、「恋の始めの切なさ」と「恋の終わりの悲しさ」を味わうことだけは、間違いないのだろうと思います。
 
大変シンプルなメロディと簡単な曲の構成からできており、短い曲が3番まで続きます。それでいて、恋の機微を大変繊細に表現できているのだなと感心しつつ、好きなメロディだとも思っています。
 
ギターも前奏に単純なメロディを置いており、ギター小僧たちのコピー意欲をかき立てました。
今回は、ギターをエレガットのMartinez MP-14Z(Ziricoteとは、木材の名前)で演奏しました。何となく、ガットギターがこの曲のもの悲しさに合っていると思ったからです。
 
最後のサビにある「男心の移り気」、これは、千春さんの世界の定番と行った感じで、ご本人の反映なのでしょうか。また、「女の意地」とは、これまた千春さんの描く女性像の典型と捉えれば、「慎ましく身を引く女性」の意地らしさと言うことになるのでしょうか?ここは、私自身には不明なところであります。
ということで、松山千春さんのシリーズも、いったんここで終了したいと思います。次は、誰の何という曲でしょうか?
ステイホームが続いていることと思われますが、そんなときこそ、YouTubeをお楽しみに、お過ごしください!

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