想ひのままに

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アコギ1本弾き語りシリーズ! 「つま先坂」をアップ!

  • 2020/06/13 22:19
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「つま先坂」をアップ!
 
このシリーズ、「永井龍雲」の「つま先坂」(1979)をアップします。

 
永井龍雲の曲としては、大ヒットした「道標ない旅」をアップしておりますが、それより少し前に、この曲が発表されていたことを今頃知った次第です。
 
パンチパーマのこんもりした髪型のみならず、繊細な詞と曲が鬼才ぶりを漂わせておりましたが、初めてこの曲を聴いた時、大変なショックを受けました。
 
【せつなsong度】5
個人的には、これほどに切ない曲はないのではないかと思っております。すでに別れたけれど忘れることのできない女性との再会。そのすれ違いざまの刹那を曲にしたと言うだけでせつなさ全開です。しかも、詞も曲もその瞬間を表現するために研ぎ澄まされていると私は感じました。
 
【せつなmelody】4
切ない曲というのは、坦々と流れる中にキラリと光るメロディがあるものですが、サビの最後はまさに悲しさをたたみかけるようにメロディが昇っていきつつ、消え入るような雰囲気を醸し出しています。
 
【せつなword】5
日本語の美しさを叙情曲として見事に表現している傑作ですね。特に、以下の3つの表現は、圧巻です!
「まるで病葉が散るように 微かに揺れた」
「擦れ違い様のあるなしのそよ風に 君の香水の芳りが漂う」
「お化粧嫌いの君を誰が そんなに自由に操っているのか」
これ以上の切ない詞を見たことがないと言っても過言ではありません。
 
【せつなplay】3
前奏、間奏、後奏にギターの同じパターンの伴奏を入れました。難易度的には高くありません。敢えて言えば、よく使われるパターと言えます。
 
【総評】
数ある「切ない歌」の中でも、トップクラスの曲と言えます。特に、擦れ違い様の一瞬を表現するというのは、大変に難しいことですが、見事にその一瞬を切り取り、緊張感や寂しさ、懐かしさ、愛おしさ、そして、二度と戻れない悲しさを表現しきっている、と言えるのではないでしょうか。まさに、天才の業だと思います。
 
【最後に】
もうすでに随分古い曲になりましたし、この曲を知っている人はそんなに多くはないと思います。しかし、フォークやニューミュージック世代やアコギ世代にとっては、一度は弾き語ってみたい憧れの曲ではないでしょうか。
 
いつかは、このようにある一瞬を歌い上げる力量を身につけたいと思っております。もちろん、死ぬまで遠く及ばないと知りつつも。何せ相手は「天才」ですから。
    
それでは、次回もお楽しみに!

挑戦!ピアノ弾き語りシリーズ! 「見上げてごらん夜の星を」をアップ!

  • 2020/06/13 21:29
挑戦!ピアノ弾き語りシリーズ! 「見上げてごらん夜の星を」をアップ!
 
このシリーズ、「坂本九」の「見上げてごらん夜の星を」(1960)をアップします。


私が生まれた年の曲なのでまったく記憶がありません。坂本九さんが飛行機事故でお亡くなりになったことがきっかけでテレビなどで流れるために、聴く機会がありますが、積極的に聴いたり、歌ったりすることはまずない曲です。
 
【せつなsong】2
曲全体としては、長調であるからかあまり寂しさや悲しさがなく、むしろなにか暖かい感じさえします。
 
【せつなmelody】2
G調であるため、全体として明るい感じです。ただ、サビ?の部分に短調が表れるので、そこが少しメロディ的には切なさを醸し出しています。
 
【せつなword】3
「見上げてごらん夜の星を ボクらのように名も無い星が ささやかなしあわせをうたってる」
とても謙虚な姿勢で歌っているのには好感が持てます。とくに、「名も無い星」と自分たちを例えている所がいいですね。
 
私の曲に「悲しい星座」があり、2番の歌詞に「星屑みたいな二人だけれど」との一節があり、通じるものがあります。

 
【せつなplay】3
伴奏で、「夜の星を」の部分を、Am AmM7 Am7 D7と演奏するところがクリシェになっており、なかなかの切なさを出しているのではないかと思います。
 ※クリシェ:同じ和音が長く続くとき、構成音の一つを半音・全音ずつ変化させていくこと。
 
【総評】
ミュージカルの主題歌としてつくられたとのことで、当時の時代背景なども十分に理解しているとは言えないものの、全体としては、今は名も無く貧しいけれど「きっと二人で幸せになろうね」という、ほのぼのとした幸せを呼ぶような雰囲気の曲で、当時、皆さんに希望を与えたのだろうと思われます。そのせいか、切ない曲という感じはあまりありませんが、若い二人の未来を祝福する素敵な曲だと思います。
 
【最後に】
ピアノの弾き語り曲として、G調で弾いたため、難易度も低いのですが、クリシェは大変勉強になりますし、歌が聴く人に希望や勇気を与える力があることを改めて感じる、世界の名曲であることは間違いありません。
 
ピアノもギターもなかなか上達しませんが、めげずにアップし続けるぞ!…なぜか決意だけはあります!
 
それでは、次回もお楽しみに!

アコギ1本弾き語りシリーズ! 「水鏡」をアップ!

  • 2020/06/11 21:17
アコギ1本弾き語りシリーズ! 「水鏡」をアップ!
 
このシリーズ、「鈴木一平」の「水鏡」(1980)をアップします。

 
今回より、アップした曲について次のパターンで、独断と偏見で5段階の評価をしながら、感想などを書き綴って参りたいと思います。
 
このように定型化した目的は2つあり、一つは書き込み時間の短縮ができること。
二つ目は、各曲の評価の比較により、その曲らしさ(アイデンティティとも言えますか?)を際立たせることができるのではないかと考えたからです。
二つ目の目的が達成されるかは難しいところですが、取りあえずこの形式で書き込んでいきたいと思います。
 
【せつなsong】5
調はGmであり、歌詞も女性が主人公の別れの悲しみを歌っており、アコギの前奏も効いているなど、トータルではかなり「切ない歌」と言えるのではないでしょうか。
 
【せつなmelody】4
全体が短調で流れていきますが、Aメロは起伏の少ないメロディが悲しみを誘うようです。Bメロ(=サビ)で少しメロディが起伏を示しますが、最後にリタルダンドして全体をしっとりと締めくくっております。ヤマハのポプコンにも参加されたようで、もちろん、ポップスなのですが、かなり演歌に近い曲調でありつつ、確実に演歌とは一線を画した叙情曲となっています。
 
【せつなword】4
「一生一度きりの別れならばいいものを 人は幾度となく悲しみを繰り返す」
何と言っても冒頭のこの歌詞が光っております。幾度繰り返しても、人は知らぬうちにまた別の別れとなるかも知れないことを知りつつ、出逢い、そして恋に落ちてしまう。それが悲しいことと知りつつも、人はまた別の「出逢い道」を歩き始めるのです。

「私だけの貴方には なってくれるはずがない」
そして、次に光るのがこの歌詞ですね。「私だけの貴方になってほしい」誰もがそう願うものですが、この女性は、はなからそのことを望んではいけないことを知っている大変控えめで悲しい人なのでしょう。憧れます。
その他随所に悲しみを誘う言葉がちりばめられており、演歌と紙一重の叙情詩として人気があるのではないでしょうか。
 
【せつなplay】4
ギターの演奏的には、それほど難しいわけではありませんが、前奏には大変強い思いを込められたのではないかと思われます。アコギのプリングオフによる装飾音が目立ち、ギターを弾く人間にとって、是非マスターしたい曲になっています。本人のアレンジによる前奏が大成功と言えるのではないでしょうか。
 
【総評】
北海道札幌市の出身で地元ファンが多いのではないでしょうか。また、演歌好みの方にとっては格別の曲であり、隠れファンが多いのも特徴です。
 
【最後に】
久々のギター弾き語りのアップとなりました。ピアノ弾き語りも始めましたので、両者のバランスを考えながら、アップできたらと思っております。
 
それでは、次回もお楽しみに!

挑戦!ピアノ弾き語りシリーズ! 「遠い世界に」をアップ!

  • 2020/06/09 22:01
挑戦!ピアノ弾き語りシリーズ! 「遠い世界に」をアップ!
 
今回は「遠い世界に」(1969)という「五つの赤い風船」さんの曲の弾き語りに挑戦しました。
作詞・作曲・編曲は五つの赤い風船のリーダー西岡たかしさんです。当時、私は9才であり、リアルタイムでは聴いていた記憶がありませんが、当時の若者に絶大の人気を得ていたようです。
 

オリジナルキーはDですが、Cで弾いております。また、声のキーの高さに合わせて、トランスポーズ(移調)を+5としたため、実際はFキーでの演奏となりました。
前奏と後奏に簡単なメロディを入れたほかは、至って簡単な難易度の低いコードの伴奏です。
 
「遠い世界に旅に出ようか それとも赤い風船に乗って 雲の上を歩いて見ようか」
出だしからいきなり、大好きなフレーズですね。そして、グループ名を生かしたロマンチックな表現になっています。と言っても、赤い気球であれば可能ですかね。
それにしても、何のために?という問いの答えが次からの歌詞に出て参ります。
 
「暗い霧を吹き飛ばしたい」「だけど僕たち若者がいる」「明日の世界をさがしに行こう」
1~3番の最後の歌詞を並べると、このようになります。つまり、元気の無い今の世の中を「明るい世界に変えてくれ!または、一緒に変えようではないか!若者達よ!」と励ましている歌と言えるのではないでしょうか。
 
「雲にかくれた 小さな星は これが日本だ 私の国だ」
この一節は意味が深そうです。当時の時代背景については詳しくはありませんが、「日本」という「国」を意識した歌となっている点は、見逃せません。そこには、賛否両論あろうかと思いますので、皆さんのご判断に委ねますが、特に、ナショナリズム的な思想があるわけでもなさそうです。
個人的には、当時の世情からして、このように大胆に「日本」という国名を歌詞に入れる勇気に敬意を表したいと思います。
 
ちなみに、私のオリジナル曲の「祈り」という曲では「日本」という語を使いました。
「夕焼けの空 鐘の音響く 家路を照らし導くように この美しい日本に生きる すべての人が安らかであれ」
もちろん、思想的な背景はありません。四季にまつわる歌であるため、ことさら、日本を美しいと歌いたい気持ちの高まりがあったのだと思います。私の曲もお聴きいただければ幸いです。

 
「若い力を 体に感じて みんなで歩こう 長い道だが」
若者を励ますこの歌詞は、初老の私でさえ、疲れた体に力の湧き上がりを感じさせ、もう一度立ち上がって歩き始めようという勇気を与えてくれます。
 
また、歌詞に加え、坦々と流れていくメロディにも底力の様なものを感じるのです。
当時の若者が熱狂的にこの歌を支持したことも素直にうなずける様な気がします。
 
さて、ピアノ弾き語りも調子に乗って3曲をアップしました。今後も、自分のレベルに合わせて演奏していきたいと思っております。
 
それにしても、いつかはピアノの伴奏で歌を歌いたいという夢がかない、しかも、YouTubeにアップしているということが現実であることに改めて「本当かいな?」と思いながら、「レベルの低さを恥ずべきでは」との自戒もしつつ、厚かましくもすでに次の曲を思い描いていたりしております。
 
なぜなら、「楽しい」からです。その一言に尽きます!
それでは、次回もまた低レベルですが、頑張ります!
 

挑戦!ピアノ弾き語りシリーズ! 「涙くんさよなら」をアップ!

  • 2020/06/07 21:50
挑戦!ピアノ弾き語りシリーズ! 「涙くんさよなら」をアップ!
 
今回は「涙くんさよなら」(1965)という「ジャニーズ」さんの曲の弾き語りに挑戦しました。

 
当時の私は5才ですから、この歌もジャニーズもリアルタイムでの記憶はありません。でも、この歌そのものは知っています。なぜかはよくわかりませんが、いろんなところでこの歌が歌われていたということだと思います。
 
また、1991~2004年まで昼に放映されたTBS系「天までとどけ」というドラマの主題歌にも使われたとのことで、岡江久美子さんが大家族のお母さん役で主役を演じていたこのドラマは幾度か見た記憶があります。
 
岡江久美子さんはコロナウイルスに感染した影響でお亡くなりになりました。心より、ご冥福をお祈りいたします。
 
岡江さんは3つ年上なのですが、いつもとても元気ではつらつとしており、年齢よりも随分お若く感じられる方でした。突然の逝去の報には、ただただ驚くばかりで、併せてコロナの恐ろしさを感じております。
 
今回、この曲をピアノの弾き語りでアップしたのは、演奏上、自分のレベルにちょうど合っていると思われたからです。少しだけ、サビの最後を前奏としてつけ、まるで、アコーディオン演奏者が歌い手のためにつけるそれのパターンそのものですね。
 
「君は僕の友だちだ この世は悲しいことだらけ 君なしではとても 生きていけそうもない」
浜口庫之助さんの作詞・作曲です。「涙くんさよなら」という歌い出しで、いわゆる擬人法なのですが、「涙なしでは生きていけない」というべきところを「涙くん」と友だちのように親しみを込めて語りかけています。
普通はなかなか書けない詞ですね。
 
だけど僕は恋をした すばらしい恋なんだ だからしばらくは君と 合わずにくらせるだろう」
そして、ある日恋が始まります。恋は、わくわくどきどきで幸せに満ちあふれます。(…もちろん、それ以上に苦しむこともあるのですが…。)そして、「涙くん さよなら」と涙に別れを告げるのです。
 
「だけど僕のあの娘はね とってもやさしい人なんだ」
恋の相手は、常に「やさしい人」とは限りませんが、「あの娘」という呼び方から、「優しさ」がにじみ出しているような気がします。それ以外だと「あの人」や「あの女(ひと)」となるのでしょうか。「あの女(ひと)」だと、優しさよりも、美しさや気高さが魅力の様に感じます。「あの娘」という下町風の言い方が、「涙くんさよなら」にはぴったりですね。
 
ピアノ弾き語りとして、実力に合った難易度の曲を選んでおります。それにしても、ギターだとコードを見てすぐに弾き語りの伴奏をつけることができますが、ピアノも同じように、コードがあれば伴奏もすぐにできるのは、とても楽しいですね。
 
今後さらにいろいろに挑戦したいと思っております。
 

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